脚腰の捻じれと正しい屈伸の出来る身体
腰痛、股関節痛で調整を続けているTさん 60代女性
立位
1、骨盤全体の右前捻じれ下がり
2、頭と上半身は正面を向いているので、腰椎部が捻じられている状態
3、C字状に右腰が縮んでいる
月に一度の間隔で調整をしているが、今回2ヶ月近く間が空いての調整。立位で大きく歪んでいるような様子は特に見られなかったが、脚の筋肉の左右差が目立った。
調整を行う前に、「無理のない範囲での屈伸」を行った。
「昔はもっと楽に曲げられてたのに〜」と言いながら、Tさん足裏をつけたましゃがめなくなっていることにショックな様子。
無理なく曲げ伸ばしできる範囲を確認しながら、数回繰り返す。
もう一度、立位の確認。たったこれだけで、先程の立位1〜3全てが半減。
「腰の感じが違う!」
屈伸前の立位で大きく歪んでいる様子こそなかったが、かなり前重心になっていた。「脚三関節を正しい方向で動かす屈伸」を数回しただけで、この前重心も明らかに修正された。
(脚三関節を正しい方向で動かすことで、こうした修正が期待出来ますが、正しくない動きの場合、こうした変化・実感は伴いません)
身体の変化を確認した後、骨格細分化調整にて骨格調整。
先程、捻じれの軽減の実感はあったが、筋肉の緊張がとれなかった部位が緩んでいることを確認。
「楽です、自然に立ててる感じです」
歪みが大きいと、どうしても使われ方に偏りが起きやすくなります。歪み自体は仕方のないことですが、その結果生じている日々の筋肉の癖、捻じれはケアしていけます。
各種療法や、体操、ストレッチなど様々な方法がありますが、「骨格構造にそった正しい動き」による筋肉の伸縮運動は偏りの修正には、最適な方法です。
左右差を少なくしたくてストレッチや筋トレなどを行う場合も、正しい動きの方向を知らない、正しく行えていない場合、期待する効果は望めないどころか、偏りを助長させることもあります。
「毎日やってるのに変わらない」という方は、適切な動きになっているかを確認してもらう必要があります。
何より「骨格構造にそった正しい動き」が出来るようにしていくこと自体が、老化に伴う歪み、偏りを小さくするための最も合理的な運動です。