立ちにくい 脚の異常なむくみ 20代 Aさん
長時間、立ちっぱなしで手元の細かな作業をするせいか、肩こり、脚のむくみがひどい。
骨格細分化調整の経過とともに、頭の置き方、下の向き方などを指導し、肩こりは激減。
しかし、季節柄なのか、脚のむくみがひどく困っている。
この日も調整後、全身バランスは良い状態に変化したが、横からみた時の重心位置と、その場歩きでの脚の動きの硬さが目立った。
仰臥位で、いわゆる「ゴキブリ体操」をしてもらう。
立ってみると「さっきと全然違う!ふわっとした!」
次に「屈伸」。しゃがみ自体がキツキツ状態のため、これだけでも十分運動効果がありそうな様子。
再度、その場歩きをしてみる。
「脚が軽い!関節が動いてるのわかります(笑)全然使ってないです、これは普段ない(笑)」
あまりに単純すぎる運動ばかりですが、脚関節の運動不足、関節運動全体が低下している方の場合、
どれも効果のあるものです。
骨格細分化調整を受けていると、外見上の歪みの減少とともに、不要な筋緊張は解除されていきます。しかし、マス目の歪み以外の要因、冷えや長時間の緊張、内臓疲労、間違った姿勢、合わない運動などで、身体を固める状態が続くと、筋肉は縮み固まり、血行不良が起こります。この時、脚三関節(股関節、膝、足首)に歩行や日常動作による運動刺激が起きない「棒状脚状態」の方の場合、歩行や運動でおきる筋肉の伸縮刺激、「振動によるゆらぎ」がおきないため、全身的にどんどん固まっていきます。これは運動不足だから起きるというものではなく、運動習慣のある方、逆に運動のし過ぎで筋肉が固まっている方でも同様に起こります。ゆらぎのある身体の状態だと、身体は固まりにくいので、日常動作、日々の歩行、活動だけでも十分な運動になりやすく、負担も少なくいられます。
赤ちゃんから高齢者、運動量の違う様々な方の調整をしてきたきた経験上、ストレッチや筋トレは余程、上手に行われないと、こうした緊張の緩和や、肉体のケアは難しいものと感じています。
構造的に正しい動きを日常動作で行えるようにしていくこと(関節がより良い状態で使われ続ける)、「揺動運動のできる肉体」(ゆらぎのある筋骨格状態)を目的としたトレーニングは、実生活に直結した内容なので、立ち・歩き・日常動作の快適性が向上しながら、健康維持、管理をしていけます。
骨格細分化調整と構造的に正しい身体の使い方を学んでいくことは、人生100年時代の土台となる筋骨格の維持に最適な方法です。