坐骨神経痛
病院で、坐骨神経痛と診断された女性。
しかし、実際のところは原因不明。
微熱が続いているせいで、疲労しやすく、
辛くてこのままでは仕事も続けられない状況。
同僚の紹介で来院。
左でん部からもも裏に腫れと痛み。
しかし、膝下から踵はそうでもなく、左足前側の付け根にも腫れと熱感。
足が痛みだしてからは、ずっと微熱が続いている。
他にも日替わりで様々な症状があり、
坐骨神経痛と言いきるには今一つ「?」な状態。
病院で、あらゆる検査をしたそうですが、
結局わからないまま、
定期的に痛み止めの注射を打ちながらなんとか、過ごしてきました。
この注射というのが、背中に打つ激痛もので、
両脇を看護婦さんに押さえつけられながら打つ。
注射そのものの恐怖で筋肉が硬直してしまい、
注射後は背部痛になる始末。
その注射もだんだん効かなくなってきたので、
当院に通う中で辞められました。
骨格細分化調整によって、大きく崩れていた股関節周辺は整い、
見た目にも、症状も毎回着実に変化していきました。
痛みは軽減しつつも、何故か腫れ感と熱感、微熱が治まらない。
そんな中で、会社の引っ越しがあり、職場環境が変化しました。
一番大きかったのは、階段の段の高さ。
以前よりぐっと低い階段になったそうです。
それから、数週間後、微熱・腫れ熱感が治まりはじめました。
以前の職場は、段が高く急な階段だったそうで、
業務上、一日に何度も往復せねばならず、
ももを上げる動作がとてもきつかったそうです。
まだ股関節前面部に違和感はありますが、
調整を繰り返す事で治まりそうな様子です。
この方、もともと膀胱炎を繰り返していて、
腎系が疲労しきっていた所に、過労が極まり、
筋肉のアンバランスが一気におきたのではないかと考えられます。
腎系の症状も混在していた為、原因が分かりにくい。
レントゲンや血液検査では判明しきれないタイプの症状なのでしょう。
筋肉的な腫れと、腎臓の負担から微熱が続いていたのかも知れません。
骨格調整が進んでも、症状の変化が今一つな時、
お正月やGWなどの連休で休養に励むと
一気に改善されるケースがあります。
休養こそお取りになってませんが、
筋肉の負担減から改善に至る様子からして、
今回はそのタイプだったのだと思います。
激しいスポーツや、ハードワークを続けながらでも、
改善されていかれる方もいらっしゃいますが、
半々といった所です。
通常、熱感や、炎症などを伴う場合は、
休養による組織の再生は必須です。
しかし、皆さんそうそう簡単に休暇を取れず、
こちらも非常に苦しい所です。
現在、調整中の膝痛の患者さんも、
病院の検査では何も分からず、水が溜まっては抜くばかり。
原因もわからないのに、病院では手術の検討までされているので、
まずは、整体を続ける事をお勧めしました。
一度切ってしまうと、体のバランスは大きく崩れます。
過去の症例でも、手術などでメスをいれた方は
調整が難航する傾向にあります。
緊急時など、余程の必要性がない限り、
まずは、日常生活見直しの努力と、整体をお勧めします。
この方、明らかに股関節に調整の必要があり、
調整の度に改善されています。
しかし、患部である膝・股関節に負担が大きくかかる仕事の為、
組織の修復が追い付かないのか、まだ油断ならない状態でいます。
年末年始の休養に向けて可能な限り骨格を整えている最中です。
よく「今まではなんでもなかったのに、何故急に?」
と聞かれるのですが、
病気や痛みは、ある日突然起きるものではなく、
日々の蓄積の結果です。
飽和状態になって出てきただけの事ですので、
一番は食事と睡眠など、
日常生活を正す事からが治療です。
不調は体からの大切なサインです。
私自身、不調は自分の在り方を振り返るチャンスと思っています。
辛い症状に遭遇した時、
その事を嘆くのか、
その自分の体と正面から向き合うのかで、
その後の人生が大きく変わります。
体調不良の原因を病院に求め続けていた私は、
ある時から自分自身の体に問うようになりました。
問い続けた結果、骨格細分化調整に出会えました。